ペク・ウナ個展 -the earth- ~布と糸で描く動物の話~ 2016, 3/17(木)-31(木) 日曜休廊 11:00-18:00(土曜日17:00まで)

投稿日:2016-03-17 更新日:

消えていくものたち        布、糸 60x50cm  2016

 

                                  

 

布、糸、アクリルを使い表現されるペク・ウナさん(韓国)の動物たちの世界。
「人間の生の裏側で苦しんでいる動 物たちの話を『Worth Doing?』シリーズを
通して描いている。一つの命に も害を与えずに一日を過ごすことは可能だろうか。」
と自然との共生を問いかけます。
ぜひ、お一人でも多くの方にご高覧いただきたく存じます。

 

                                  

 

 

ペク・ウナ 略歴
2009 梨花女子大学美術大学 ファッションデザイン学科 卒業(韓国)
2012 多摩美術大学大学院 美術研究科 イラストレーション専攻

個展・グループ展・アートフェア

2016 「The Earth」ギャラリー風、大阪
   ART OSAKA 2016、Hotel Granvia、大阪
2015 「Worth Doing?」ギャラリートースト、ソウル
2014 韓国からの風、ギャラリー風、大阪
   ART BARGAIN展、ギャラリートースト、ソウル
   Being Human Being-絶滅危惧な人間性 展、ギャラリートースト、ソウル
   「イラスト、見直すI-紙の外へ」、ソホ美術館、南楊州、韓国
   Delitoys Art Toy Exhibition, W Hotel, ソウル
   PAFS 2014, InterContinental、ソウル
   I LOVE YOU展、ギャラリートースト、ソウル、韓国
2013 ART OSAKA, Hotel Granvia、大阪
   2人展「The Earth-全ての生きているものたち」
2012 Illustration Studies、Gallery5610、東京

その他 多数

 

                                       

 

 

「自然との共生を、問いかける」

 自然環境破壊が叫ばれて久しい。人類が地球に対して取り返しのつかない強い打撃を与えはじめたのは、18世紀後半、産業革命以降といわれる。
人口の爆発と共に起こった秩序のない経済行為が、20世紀の大量生産・大量消費・大量廃棄を生み出し、地球規模の自然破壊を繰り返してきた。市場原理、経済原則優先という資本主義の世界観や人類のエゴイズムが地球を死のふちに追いやってきた。
 ペク・ウナが描き表現する世界は、まさに地球の動植物を犠牲にして生き続ける人類への警告。その画面上には、絶滅危惧種が数多く描かれている。タンチョウヅルやツキノワグマなどの動物たちの愛くるしさの中に秘めたる、絶滅危機という不穏で危うい信号が、象徴的に描かれている。可愛さと現実、この落差がもたらす画面構成が鮮烈なメッセージを持って私達に放たれる時、天文学的な数の動物たちの生命を犠牲にしてきた人類の罪は、拭いきれない。
 ペク・ウナの問いかけ、「一つの命にも害を与えずに一日を 過ごすことは可能だろうか。」は、私たちに突きつけられた究極の問いといえよう。
しかし、すべての生命体は、有史以前から他者を犠牲にして生きてきたともいえる。あらゆる生物は生きる為に、また生き延びるため生き残るため、自然淘汰という自然の摂理を受け入れながら他者を犠牲にしてきた。
 ペク・ウナが作品制作で使っている素材は布である。縫うという行為に、ある種の祈りにも似た力を感じる。絶滅危惧種への祈り、あるいは人類の功罪への許しを願う祈りなのかもしれない。
 暮らしの中の利便性を知ってしまった私たちが自然との共生を謳うことは容易いが、実践と実現は大きく困難を伴う。ペク・ウナの問いかけは、経済性と利便性を超えて自然との共生関係を築き上げる願いと共に、その覚悟を現代社会に問いかけているといえよう。
                   加藤義夫(キュレーター/美術評論家) 

 


 

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