ALSACE
The Border Drawing Projectのこと 環太平洋描画計画と題して太平洋の国々を10年かけてまわってきた。当初、訪れた土地をどう表現すべきかと挑んだ。遠くの氷河を見て何を表現できようか?である。鳥の目・虫の目、リアリティーのある自らの足下を感じ取ることが大切と知った。そのような中、しだいに訪れる土地は味付けであり、大元の表現が固まってきたのである。どこで描いても同じようなものであるが、その土地のテイストが見えないところで大きな要因になってきた。 前企画最終地、ダーウィンは、西洋白人社会にのっかったアジアだった。整然とした合理性のもとで、やっぱりアジアのチャンプルーなのだ。そこには、違う世界が、入り交じることで、起こる活性化・美しさがある。ならば、国境・海峡を旅しようと、新しいシリーズ " Crossing the border " という企画を始めました。その4年間の作品から選んだ作品を展示します。
サカイトシノリ
" GAELIC ISLAND " Obscure border LT_R
72x42cm、2015、紙・アクリル・ウレタン樹脂・コラージュ