ART NAGOYA 2019 , 02/15 - 17 ホテルナゴヤキャッスル 9F , ROOM No.919

投稿日:2019-02-15 更新日:


 

プレビュー:2/15(金)13:00-19:30 *招待客・プレス関係者のみ
一般公開:2/16(土)11:00-19:00
2/17(日)11:00-18:00
会場:ホテルナゴヤキャッスル9階
入場料:当日チケット \ ¥1,000- / 1Day Pass 

ギャラリー風 ROOM No.919

 


 

「未生空間 − 美の再考」 加藤 義夫(キュレーター / 美術評論家)
 昨年4月に「未生空間-美の再考」というタイトルのグループ展をギャラリー風で開催した。日本人の伝統的な美意識を継承する現代の画家たちと「未生空間-美の再考」展を継続しシリーズ化することになった。同展は関西の学芸員やギャラリー、美術ジャーナリスト、作家たちはもとより、首都圏の美術評論家や美術関係者にもおおいに興味を持っていただき、多数来場され、好評を博した。本年は同テーマで7月に大阪のギャラリー風と9月に東京のオリエアートギャラリーでも開催予定だ。
 筆者は本展テキストに『現在、現代アートの世界で高評価を得ている作品とは、コンセプトとインパクトとオリジナリティがあるものが賛美されている。ここに日本人が感じる「余白の美」の美しさは、ほぼないと言える。美は現代アートの価値観において取るに足らないものとなっているのか。近代化による西洋化によってお置き忘れてきたものに、日本人が美しいと思える空間の美意識がある。(中略)余計なもの余分なもの、二義的なものを排除し、不在による存在の暗示を示し、余白に意味を持たせる。気配の文化とでも言えようか。』と記した。
 「余白の美」とは「無心」への憧れかもしれない。無心になり自然に寄り添う姿は文豪、夏目漱石が標榜した「則天去私」にも似ている。自我にとらわれず身を天地自然にゆだねて生きていくことは、人と自然が一体化するとも考えられる。無の境地に出会う時、そこに美が生まれる。それは日本人の自然観とも結びついているのではないだろうか。キリスト教圏の西洋的な自然観と日本的な自然観の違いは、地理的な環境、すなわち風土の違いから生まれてきたとも言える。中東の過酷な砂漠地帯で生まれたキリスト教的自然観=西洋的自然観と日本列島に四季折々の恵みをもたらす穏やかな自然の違い。それは一神教と多神教の違いを生み出した。豊かな自然を暮らしに活かしてきた日本人は、人と自然が共生して生きることを選び受け入れてきた。自然に寄り添うことで豊かな暮らしを手に入れた。「自然との共生」は、日本の伝統と歴史が生み出した美学である。「自然」から生まれた「無心」が「余白の美」を生み出したともいえよう。

 


 


永山裕子  Yuko Nagayama
キャプション:言祝ぐ  水彩   41x53cm 2019

 


1963 東京に生まれる
1985 東京芸術大学油画科 卒業 安宅賞・大橋賞を受ける
1987 東京芸術大学大学院(彼末 宏教室)修了
現 在 武蔵野美術大学 油絵科 非常勤講師
    嵯峨美術大学 客員教授
主な展覧会(2016~)
2018 永山裕子 個展 明ギャラリー(中国)
   「未生空間 Ism 2018」3人展 ART FAIR ASIA FUKUOKA 2018/ホテルオークラ福岡
   「未生空間−美の再考 2018−」3人展 ギャラリー風(大阪)
2017 素描と水彩展 セントラルミュージアム銀座(東京)(07,09,11,13,15)
2016 素描と水彩展 あべのハルカス 美術画廊(大阪)
   ギャラリー風(大阪)(92,95,98,02,13)
招待作家として出席
2018 Master Inter national watercolor Master exhibition(中国)
2017 天色常蓝——青岛国际艺术沙龙展参展国际艺术(中国)
   桃園国際水彩画展覧会(台湾)
   Shang Hai Johhan Invitation
      Exhibition of International Watercolor Art(中国)
2016 Aquarellades 2016 Mons(Belgium)
   笠井 一男 永山 裕子 Duo exhibition 明ギャラリー(中国)
2015 Bienniale hnternatiale de ľaquarelle(France)
2015- International watercolor
        society Exhibition(Mexico, Hong Kong, Vietnam)
2014 WORLD WATER MEDIA EXPOSITION THAILAND(Thailand)

 


 

渡邉順子  Junko Watanabe
キャプション:うちのポポラス パネルに布、油彩、アクリルΦ34.5cm 2018

 

1984 大阪生まれ
2007 大阪芸術大学芸術学部美術学科 卒業
主な展覧会(2014~)
2018 ART FAIR ASIA FUKUOKA 2018 / ホテルオークラ福岡 (福岡)
   「未生空間−美の再考 2018−」3人展 ギャラリー風(大阪)
    ART in PARK HOTEL TOKYO 2017/パークホテル東京(汐溜)
2017 4人展(法然院展示室/京都)
2人展(ギャラリーDEN/兵庫)
   ART OSAKA 2017 (ホテルグランヴィア大阪)2014
2016 Galerie Tzigane(大阪)
   ギャラリー風(大阪)2010,2009
2015 二人展(純画廊 東京)2014
2014 ヤングクリエイターズセレクションvol.2(MIギャラリー 大阪)
21世紀女性アーティスト展vol.7(MIギャラリー 大阪)
掛け軸展 (Galerie Vanessa Rau France)
チャリティー展 art for people(純画廊 東京)
受 賞
2008 全関西美術展 1席
   シェル美術大賞展 中井康之審査員賞
2009 全関西美術展 読売テレビ賞
2010 全関西美術展 3席

 


 

赤松亜美  Ami Akamatsu
キャプション:あわいを歩く   水彩、墨、綿布  70.9x89.6cm 2018

 

1987 大阪生まれ
2012 大阪芸術大学芸術学部美術学科 卒業


2018 詩画集<あわいと暮らす>出版
主な展覧会(2014~)
2018 個展 詩画集出版記念展「あわい」/ギャラリー風(大阪)
    ART FAIR ASIA FUKUOKA 2018 / ホテルオークラ福岡 (福岡)
   「未生空間−美の再考 2018−」 3人展 ギャラリー風(大阪)
ART FORMOSA 2018 /eslite Hotel(台北)
ART in PARK HOTEL TOKYO 2017/パークホテル東京(汐溜)2017
2017 個展/ギャラリーs-pione(福岡)
2016 TEGAMI-5年目展-/鴨江アートセンター(浜松)
ART OSAKA/ホテルグランヴィア(大阪)2015, 2014, 2013
2015 個展/ギャラリー風(大阪)2014,2013
   KIAF/COEX(韓国・ソウル)
初夢展/ギャラリー風(大阪)2014
   カロンズ大賞展/ギャラリー風(大阪)2014
2014 TEGAMI-日本から来たアーティストのはがき-(ドイツ・ベルリン)

 


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