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野村 ルイ子 展

’13 3/4(mon)-12(tue)
11:00-18:00 会期中無休
(土日と最終日は17:00まで)
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This love poured like lain
降り注ぐ雨の如きこの愛を
2013 Oil on canvas 65×51cm


「キラキラと輝く精神と身体の交差点」  加藤義夫(キュレーター/美術評論)

 キラキラと輝いていることは、素敵なことだ。生命にとってそれは重要な意味を持つ。
 野村ルイ子が描く絵画の特徴のひとつは、クリスタルにキラキラと輝いていることだ。
野村は1984年生まれ、2007年に大阪芸術大学芸術学部美術学科を卒業した若い画家だ。
彼女にとって子供の頃から慣れ親しんだマンガやイラスト、アニメやゲームは、
本人の視覚にとって違和感なく受け入れられるもののひとつだろう。 だから彼女の作品は、
一見アニメのキャラクターのようにもみえる。西洋美術のキリスト刑図や 日本美術の
抹香臭い仏画より、彼女にとってのリアリティとは、慣れ親しんだマンガやアニメの世界なのだろう。
 ウサギやネコの瞳が、宝石のようにキラキラと輝くその絵画は、人間臭いところがある。
人が縫いぐるみの中に入っているような感じ、着ぐるみのキャラクターみたいな感じさえ抱く。
動物たちの瞳の奥に映し出された輝く世界とは、いきいきとした活力と希望に満ちあふれた世界を投影している。
 野村は語る「私が思うに生命とは、精神と身体である。(中略)こころとからだが交わるところ、
そこに、真の自由と開放があるはずだ」と。
精神と身体のバランスが成立する時にこそ、人は自由になれると感じているような発言だ。
動物は「いのち」を象徴的に表現したものであり、瞳の輝きは真の自由と開放をあらわしているのかもしれない。
頑張って生き抜く彼女の姿が、動物達を投影して見え隠れする。
そこに作者の切なる願いとメッセージが込められているとみた。


野村ルイ子
1984大阪生まれ
2007大阪芸術大学 芸術学部美術学科  卒業 

個展
2011  野村ルイ子展  番画廊(大阪)
 野村ルイ子展  ギャラリーエフェメール(大阪)

 グループ展・アートフェア
2012  Galerie ephemere 懐古展  ギャラリーエフェメール(大阪)
三人展(野村ルイ子・毛利そよ香・赤松亜美) ギャラリー風(大阪)
Kobe Art Marche[神戸アートマルシェ](神戸)


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