ハイブリッドな世界をコラージュする、ナオル
韓国のBROWN EYED S0ULのメンバーでありヴォーカリストのナオルは、視覚芸術にも精通するアーティストでもある。
コラージュを試みたり、落書き調のドローイングやタイポグラフィを貼付けてみたりと、グラフィック・アート的な表現を好むのがナオルだ。使い古されたダンボールや窓枠、引き出し、箱などを再利用し、それらをノートブックに走り書きをした紙を組み合わせ作品化する。記憶の断片として、または記憶の劣化を防ぐ方法として封印されているのだろうか。
ナオルの音楽性と美術のコラージュも、新たな表現の可能性を示すものだ。これらはアフリカ音楽を源泉としているハイブリットな音楽と美術の組み合わせといえる。ナオルのオリジナリティとは、欧米文化と黒人音楽そして韓国人としてのアイデンティティという混合雑種のハイブリットにあるといえよう。
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ノ・ジュンの「ゆるキャラ」は、マチス ! ?
韓国の美術家ノ・ジュンの彫刻の持つユーモラスな表情は、愛くるしさと共に、一言で言えば「カワイイ」という形容詞を持って、みんなに愛されてきた。しかし、その可愛さの中に潜むアートへの問いかけがあると思う。
ノ・ジュンは、「展覧会に出品した作品たちを鑑賞しながら、疲れて、心に穴の空いた日本の方々に作品が与える温かみと、ちいさな微笑みを贈りたい、今の私の素朴な願いです。」とメッセージを送っている。これを読むと、アンリ・マチスの言葉を思い出した。著書「画家のノート」では、「すべての頭脳労働者、文筆家にとっても、ビジネスマンにとっても、鎮静剤、精神安定剤、つまり、肉体の疲れを癒すよい肘掛け椅子に指摘する何かであるような芸術である。」まさに芸術の目的とは、「幸福」をもたらすことであるとする考えだ。
さらにノ・ジュンは、「私の作品の中にある内容は幸福です。作家である私自身も作品をつくりながら幸せであり、また、その作品を見る観客達も作品を見ながら、幸せを感じてもらえれば嬉しい、という考えで制作しています。」と続く。作品スタイルは違うが、ノ・ジュンは21世紀のマチスたらんとしているようにも思える。「ゆるキャラ」のようなノ・ジュンの彫刻、実は奥が深いのだ。
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ナオル (NAUL) 略歴
1978韓国ソウル生まれ
2003檀国大学 西洋画科卒業
2005檀国(Dankook)大学デザイン大学院 西洋画専攻卒業
個展(2007年~)
2015"COLLAGEARL"チン ギャラリー(ソウル)
2014“The Impression” あべのハルカス11階アートギャラリー(大阪)
2013“COLLAGEARL” ギャラリートスト(ソウル)
2012“Principle of my soul” ギャラリーidm(プサン)
2011“A Regular hexahedron is the Cross” Daum(ソウル)
グループ展(2011年~)
2016”ナオル&ノ・ジュン2人展 TOKYO/トライギャラリーおちゃのみず(東京)
2015ナオル&ノ・ジュン2人展 / あべのハルカス11階アートギャラリー,ギャラリー風(大阪)
KIAF 2014, 2015/COEX(ソウル)
AAF 2016/DDP(ソウル)
2014ART OSAKA 2014/ホテルグランビア(大阪)
TONY VIRAMONTES&6KOREAN ARTISTS/THE TRINTY PLACE(ソウル)
CCAMPUS 10 Art Festival/HANWHA 63(ソウル)
2013フラット アートフェア /I-Park(韓国)
ナオル&ノ・ジュン2人展 / ギャラリー風(大阪)
アート OSAKA 2013 / ホテルグランビア(大阪)
2012My Funny Valentine 展 / KIM Li-a Gallery
晩餐展 / ギャラリーエトワ(ソウル)
愛の処方 展 / ギャラリートスト(ソウル)
Beautiful Star Exhibition / ビヨンド Museum
Doors ART Fair / インペリアル パレスホテル(ソウル・江南)
2011CHUPOP'Star 展/サントリニ・ソウル(ソウル)
The Liner Exhibition / 仁寺アートセンター(ソウル)
ナオル&ノ・ジュン2人展 / ギャラリー風(大阪)
フォルクスワーゲンJETA プロモーション / ソウルオークション ギャラリー
コカコーラ 125周年記念展 / キャノンフレックス ギャラリー(ソウル)
ART OSAKA 2011(ギャラリー風)/ホテルグランビア大阪(大阪)
My Afurica 展 / ナミソム ギャラリー
神戸 アート マルシェ 2011(ギャラリー風) / オリエンタルホテル (神戸)
デザイン: [Brown Eyed Soul]アルバム、シングル、DVDカバーデザイン
コラボレーション スニーカー デザイン(Vans,Reebok)
韓西大学、韓国ナザレット大学 音楽学部 ロゴデザイン
ショップ ロゴデザイン レースプロモーション ロゴデザイン ・・・・・等
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ノ・ジュン(NOH,JUN) 略歴
1969 韓国生まれ
2006 ソウル大学美術大学院美術学彫塑専攻博士課程修了(Ph.D)
1999 ソウル大学美術大学院彫塑科卒業(M.F.A)
1993 ソウル大学美術学部彫塑科卒業(B.F.A)
個展(2009~)
2015 ‘Intangible White’Art User(ソウル)
2014 ‘Animal Doll Figures with Dream+Hope’スタジオ アンビエント(京都)
‘Play with Avenuel’,ロッテアベニュー(ソウル)
2013 ‘Sky, Water, and Forest’, 63ビル スカイアート (ソウル)
‘NJ Entertainment, JEJU’Via アート ギャラリー(チェジュ)
2012 ‘Yearming,Promise-4.185km’スペース・ザ・カット(ソウル)
2011 ‘The Hope for those who forget theirs’ イ・ファイックギャラリー(ソウル)
2010 ‘You can do more light and trivial’ギャラリー風(大阪)
2009 ‘Trivial and Not Serious' ギャラリーロイヤル(ソウル)
‘NJ Entertainment,Osaka’ギャラリー風(大阪)
‘NJ Entertainment, Tokyo’クムサンギャラリー東京(東京)
グループ展(2012~)
2016 ‘ナオル&ノ・ジュン2人展 TOKYO’トライギャラリーおちゃのみず(東京)
2015 ‘ナオル&ノ・ジュン2人展’あべのハルカスアートギャラリー/ギャラリー風(大阪)
‘ナオル&ノ・ジュン2人展’ギャラリー風, (大阪) 2013年、2011年にも
2014 ‘KIAF 2014’ イ・ファイックギャラリー、COEX(ソウル)
‘AHAF 2014’ロッテホテル(ソウル)
‘国際彫刻フェスタ’芸術の殿堂(ソウル)
‘アート OSAKA 2014’ギャラリー風,ホテルグランビア(大阪)
‘CAMPUS 10 Art Festival’HANWHA 63(ソウル)
2013 ‘Animal Wonderland’チャンフン アートパーク(チャンフン)
‘Sweet Spring’ イ・ファイックギャラリー(ソウル)
2012 ‘We meet in Pyeonghoa Nuri 2012’イムチンガ(パジュ)
‘チャンウォン 彫刻ビエンナーレ’トッソム(チャンウォン)
'Steel Art Festival’ポハン アートミュージアム(ポハン)
‘KIAF2010’ イ・ファイックギャラリー、COEX(ソウル)
‘KOBE ART Marche 2012’ギャラリー風(神戸)
‘ART OSAKA 2012’ギャラリー風(大阪)
'Spoon HK12 Art Fair',(香港)
‘Nakwoo Sculptors Exhibition', キム・ジョンヨン美術館(ソウル)
'The world of Taste', ヤンピョン国立美術館(ヤンピョン)
'The world view from animation', ソマ美術館(ソウル)
'2012 Korea Galleries Art Fair', COEX, イ・ファイックギャラリー(ソウル)
'Hong Kong in my Mind' クムサンギャラリー(ソウル)
'Be my Valentine' ロッテギャラリー(ソウル)
受賞歴
2009 第4回 ポスコスチール大賞 本選作家賞 受賞 ポスコ
2008 第19回 キムセジュン 青年彫刻家賞 受賞 キムセジュン記念事業会
2007 第7回 モラン彫刻大賞展 特賞 モラン美術館
2007年度 視覚芸術活性会 支援作業 公募作家選定 ソウル文化財団
2006 第6回 ソンウン美術大賞展 大賞 ソンウン文化財団
パブリック・コレクション
国立現代美術館, ソンウン文化財団、国立現代美術館アートバンク
永殷美術館、ソウル市美術館、ソウル大学美術館、国民書館、韓国ヤクルト、ロッテグループ
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